エネルギーと体力の低下 ホルモンバランスの変化による不調 消化器系の不調 筋肉と関節の不調

■ 子宮内膜症と言われて

子宮内膜症のはっきりとした原因はまだ解明されていませんが、以下のような要因が考えられています。

  1. 逆行性月経
     月経血が卵管を通って腹腔内に逆流し、子宮内膜の細胞が腹膜などに付着・増殖する説。
  2. 免疫異常
     通常は排除されるはずの内膜細胞を、免疫が適切に処理できず増殖してしまう。
  3. ホルモンの影響
     特にエストロゲン(女性ホルモン)が子宮内膜症の増殖に関与している。
  4. 遺伝的要因
     家族に子宮内膜症の人がいるとリスクが上がると言われている。

■ 検査方法

  1. 問診・内診
     月経痛の程度や月経周期、性交痛の有無、排便痛などを確認します。内診では子宮や卵巣、直腸の硬さやしこりを調べます。
  2. 経腟超音波検査
     卵巣チョコレート嚢胞(内膜症による卵巣嚢胞)が見つかることがあります。
  3. MRI検査
     子宮や卵巣の詳細な状態を把握するのに有効。
  4. 腹腔鏡検査(確定診断)
     実際にお腹の中をカメラで見て、病変を確認・切除することもあります。これが唯一の確定診断です。

■ 主な症状

  • 月経痛(強い・年々ひどくなる)
  • 性交痛
  • 排便痛・排尿痛(特に月経時)
  • 慢性骨盤痛
  • 不妊症
  • 過多月経(出血が多い)
  • 月経以外の下腹部痛

※無症状の人もいるので注意が必要です。


■ 治療法

【薬物療法】(症状のコントロールが目的)

  1. 鎮痛薬(NSAIDs)
     痛みを抑える目的。根本治療ではない。
  2. 低用量ピル(LEP製剤)
     排卵を抑えて子宮内膜の増殖を防ぎ、月経を軽くします。
  3. GnRHアゴニスト
     一時的に閉経状態を作り出し、エストロゲンの分泌を抑える。
  4. ジエノゲスト(黄体ホルモン)
     子宮内膜症の進行を抑える目的で長期間服用可能。

【手術療法】

  • 腹腔鏡手術
     内膜症の病変を切除したり、卵巣チョコレート嚢胞を摘出します。不妊の改善にも有効です。
  • 子宮・卵巣摘出(重症例)
     他の治療が無効な場合、閉経近い年齢の女性に行うこともあります。

■ まとめ

項目内容
原因逆行性月経・免疫異常・ホルモン・遺伝
検査問診・内診・超音波・MRI・腹腔鏡
症状月経痛・性交痛・排便痛・不妊など
治療鎮痛薬・ホルモン療法・手術

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